Search


PDF Archive search engine
Last database update: 07 May at 16:17 - Around 76000 files indexed.


Show results per page

Results for «lnvention»:


Total: 20 results - 0.069 seconds

美の発明01-中西元男氏 100%

The Opinions 01 Motoo Nakanishi ・提言シリーズ第1回 「デザインは美しいという名の発明だ」 PAOS(パオス)は、1968年の創業以来、企業経営におけるデザインの可能性・有 用性の研究と実践を今日まで継続してきた。多くの著名なCI(コーポレート・アイデ ンティティ)サクセスストーリーの実績は、 「デザイン」という切り札を持った経営 コンサルタントとしての確たる地歩を不動のものにしている。同社代表でCIの第一人 者である中西元男氏に、元PAOSスタッフであり、今も氏を仕事の師と仰ぐ佐藤好彦 氏が、今後のデザイン展望についてインタビューした。 日本独自の 知的美的経営手法と成果 ― デザイン思考のこれまでとこれから ― 2012 No.9 The lnvention なぜ、知的美的経営が注目されるのか、 そこで生じている問題とは何か? いま解き明かす、PAOS流CIの真髄とデザイン思考。 ――ここ数年、 Design Thinking(デザイン思考)といったキーワー ドで、 スタンフォード大(米)やトロント大(カナダ) 、 インシアー ド大(仏) 、日本国内でも東大・京大をはじめ、さまざまな教育機 関(大学院)がデザイン・スクールを立ち上げています。 中西:今までの経済学や経営学は、米国を中心とするMBA 教育に結実しているのだと思いますが、市場経済を優先して 企業の主要な経営軸とPAOS提唱の知的美的経営 きた結果、行き着いた先はリーマン・ショックです。  そして次なるモデルを模索するなかで、MBAやMOTを ――なぜ、理解できないのでしょうか? はじめとする経営学分野の方々が、デザイン思考の価値体系 中西:ケーススタディがないからです。そして、そうしたプ を経営に取り入れる「知的美的経営」に注目し、創造的人材 ロジェクト経験者も殆どいないのです。デザイン思考やデザ 育成の分野に新たな試みを始めたということでしょう。 イン経営に注目が集まるのは悪いことではありませんが、実 ――確かに、経営に寄与するデザインの重要性を指摘する書籍も 際に企業の経営レベルで、企業理念や経営方針からデザイン 多く著されるようになってきました。 されてきた事例があまりに少ないというのが現状です。 中西:ただ、いずれもプロダクト・レベルのデザインから抜 ――PAOSには、実に多彩な事例があります。 け出ていないと思います。おそらく経営学者たちは、企業理 中西:当社にしかないのかもしれません (笑) 。PAOSは美し 念・方針の構築からスタートさせる知的美的経営によって企 いロゴや快いデザインが経営や経済を発展させるというモデ 業存立や事業分野を構築していくことが、企業や産業の成長 ルをいくつも実証し、理論を構築してきました。 につながっていくことを分かっていないと言えます。 ――蓄積されている多くのノウハウを活かさない手はないです  端的に言えば、なぜ、美しいロゴが自然と人を惹きつける ね。PAOSやCIのことを知らない読者のためにいくつか事例を概 のか――、そこを理解することができないのです。 説してください。 中西 元男 略歴   PAOSグループ代表 株式会社中西元男事務所《PAOS》代表取締役社長 上海派司耐特形象設計有限公司 董事 株式会社ワールド・グッドデザイン(WGD)代表取締役社長 1968年 株式会社PAOS設立。経営者に理解されるデザイン理論の確立とデザイン手法の開発を テーマに研究と実践を重ね、約100社のCI・ブランド&事業戦略デザインなどを手掛け、多くの サクセスストーリーと代表事例を世に送り出す。 桑沢デザイン研究所 客員教授〈STRAMD〉主宰講師 早稲田大学社会連携研究所 招聘研究員 上海 復旦大学 客員教授 主な実績:ブリヂストン、INAX、キリンビール、NTT、毎日新聞、伊藤忠、ベネッセコーポレー ション、日産自動車、早稲田大学ほか。 1998年 中西元男事務所設立。1998 ~ 2000年 Gマーク(グッドデザイン賞)制度の通商産業省 (現: 経済産業省)主催からの民営化にあたり総合審査委員長として改革を推進。2000年 ワールド・グッ ドデザイン(WGD)を設立し、 世界のグッドデザイン情報の収集・アーカイビングを核とした新 しいデザイン運動を推進。2004 ~ 2008年 早稲田大学戦略デザイン研究所客員教授。2010年〜 ニュービジネススクール「STRAMD(戦略経営デザイン人材育成)」主宰。 代表著作:『DECOMAS-経営戦略としてのデザイン統合』(三省堂刊)、『PAOSデザイン』 (講 談社刊)、『New DECOMAS-デザインコンシャス企業の創造』(三省堂刊)、『コーポレート・ アイデンティティ戦略―デザインが企業経営を変える』(誠文堂新光社刊)ほか The lnvention 2012 No.9 The Opinions 01 Motoo Nakanishi 「デザインは美しいという名の発明だ」 中西:まず、ロゴをデザインすることがCIだと誤解してい  そこで我々は、 「なぜ、NTTに変わったのか?」 「この新 る方も多いのですが、分かりやすく言えば、 「わが社の存立 しいマークにはどんな意味があるのか?」という問い掛けが 意義や将来の存立基盤をどこに置くべきか、そのための理念 外部から起こる状況を意図的につくっていきました。 や行動指針はどうあるべきかということを考え、デザインす  外部からの問い掛けに対して、内部の職員たちはそれに答 る」 、それがCIなのです。 えるために勉強しなければならない、そういう状況をつくろ  日本でCIに火がついたきっかけは、NTTです。 うという戦略でした。そして、それが見事に成功したことに  1984年にCIプロジェクトが立ち上がり、1985年に日本電 よって、CIが脚光を浴びたわけです。 信電話公社からNTTへと劇的に変貌を遂げました。 ――ただし、知識や経験もないコンサル会社などがCIに関与した  この時のCI導入における最大の課題は、電電公社の意識 結果、失敗事例ばかりが積み上がるという弊害も起きました。 しんとうひさし 改革と体質改善でした。当時の真藤恒総裁に従来のイメージ 中西:そうなんです。 「当社でCIという言葉は禁句だ。 あ を払拭し、外部からの問い掛けで内部の人心を動かす「イン んなもの、何の役にも立たん!」という企業も現れ、CIの ダイレクト・コミュニケーション戦略」を提案したのです。 本質は大きく誤解されてしまったのだと思います。 ――国内の通信事業を独占していた電電公社が民営化されること ――結局、CIの本質を分かってない人たちがやったところで、う になり、競争の時代に突入していったわけですね。 まくいくわけがないことの証明になりました。 中西:そうです。真藤総裁も、まずは組織自体の甘え体質や  それでは、PAOS流CIの集大成ともいえるINAXのお話をお伺 構造を変革する必要性を感じていたようです。 いします。  しかし、内部から自発的に意識を変えていくというのは、 組織が大きくなればなるほど大変なことなんです。 佐藤 好彦〔インタビュアー〕略歴 株式会社クイントセンス 代表取締役社長/テクノロジーブランディング研究会代表 1990年、CIコンサルティングのPAOS[現:㈱中西元男事務所]に戦略プランナーとして参画し、NTT ドコモ、ぴあ、神奈川県、栄光、京急百貨店他のCI、ブ ランド戦略および多くの研究型プロジェクトに従事。 1995年、クイントセンスを設立。アスプローバ、ソニー損害保険、ヤマハ半導体事業部、オンワード樫山、東レ、日清製粉グループ本社、金沢工業大学、三井住 友建設他のCI、各種ブランド提案およびコンサルティングを手掛ける。2008年より研究会を主宰し、「テクノロジーブランディング」という考えを発表。2010年 には『技術を魅せる化するテクノロジーブランディング』(技術評論社刊)を監修。モノづくり企業におけるCI再興を意図し、理念の提唱や講演・執筆、コンサ ルティング活動を展開している。 2012 No.9 The lnvention 中西:伊奈製陶のCIプロジェクトは1983年にスタートし、  TOTOとINAXの2社で、共存共栄ならぬ「競争共栄」し 社名変更、理念構築、事業開発など主要7項目で開発を進め た成果といえるのではないでしょうか。 ました。  ただ、INAXの「シャワートイレ」 、TOTOの「ウォシュレッ ――INAXのCIは、トイレ空間そのものの位置づけやあり方を根 ト」は、日本発の素晴らしい発明ですが、海外ではなかなか 本から変えていくという方針でしたね。 普及しにくいようです。欧米は昔からビデの文化があるため 中西: 「環境美」を事業全体のコンセプトの中心に置き、企 なのかもしれません。 業活動のなかで、トイレをどのように象徴事業として活かす ――日本人としては慣れてしまっていますから、 たとえ外国の高級 かということも合わせ、生活美・都市美・企業美の3つに分 ホテルに泊まったとしても、 あれがないと実に不便ですよね (笑) 。 けました。都市や地域、特に公園のトイレなんていうのはも 中西:日本は明治以降、欧米の文明や文化をモデルにしてき う、本当に汚い・臭い・暗い・怖い・壊れている、の5Kな ましたが、今後は日本文化主導型の企業づくりを考えていく どと言われ(笑) 、緊急事態でも起きない限り、誰も使いた ことが非常に重要だと思います。日本の知的・文化水準の高 くないという状況でした。まず、そこをきれいにする運動を さや清潔好きなどが活きてくるでしょう。 始めたんです。そういうこともあって、10年間くらいで日  欧米人はもともと狩猟民族です。支配者階級が新しい文化 本のトイレの市場規模が約3倍に膨れ上がっていきました。 をつくってきました。一方、日本人は農耕民族です。優れた ――高度成長時代ならともかく、当時の10年間で3倍になった市 文化は、 庶民の生活の中からも生まれています。この違いは、 場は他にないと思います。 わが国が世界に誇るべき、新しい価値づくりの指標となるは 中西:重要なのは、方針や理念のデザインだと思います。会 ずです。 社や事業のあり方そのものを刷新し、市場のメカニズムに加  また、ヨーロッパや北米東海岸などは地震がほとんどあり え、社会や文化、環境価値の創造を目指すべきです。 ませんから、 「自然は人間がねじ伏せるもの」という考え方  日本のトイレの技術レベルは間違いなく世界一でしょう。 です。一方、日本の自然は厳しい。そうすると「人も自然の CIプロジェクト開始:1983年 伊奈製陶はINAXに社名変更し、ビジュアル・アイデンティティ(VI) 開発から文化戦略に及ぶ7つの目標を掲げたCI戦略プロジェクトを策 定し、従来は日陰者だった日本のトイレを日向者の存在に。同社は、ト イレ文化革命者として企 業イメージを高め、国際 的な開発型製造業へと変 貌を果たす。その成果は、 全 米400の 大 学 で 実 施さ れたIBM社の寄付講座に ケーススタディとして取 り上げられ、日本のCIの レベルの高さを証明した。 CIプロジェクト開始:1979年(第一次CI)、1988年(第二次CI) 岡山の福武書店・福武哲彦創業社長から、相談を受けたPAOSは、「情 報化・国際化・文化化」から成る将来の事業指針キーワードを提示し、 企業フィロソフィブランド:Benesse(ラテン語で「良く生きる」) というVIを開発。その結果、 瀬戸内海の直島に文化化の 象徴事業とも呼べる世界的 なコンテンポラリーアート ミュージアムやホテルが生 まれた。同社は常に期待と 憧れを持たれる好イメージ 牽引型の企業となり、個業 化企業へと成長していく。 The lnvention 2012 No.9 The Opinions 01 Motoo Nakanishi 「デザインは美しいという名の発明だ」 一部」という発想になります。この考え方は日本人の特徴で 業はもっと「個業化」すべきです。つまり、独自のビジネス はないでしょうか。こういった観点からも、日本という国、 や存在価値を自ら構築しなければなりません。その重要性に あるいは企業のアイデンティティを構築していく一つの方向 気づき始めた企業が出てきたということでしょう。 性が考えられます。 ――現在、尊敬や憧れの対象となる企業が少ないですよね。 「あ ――「アイデンティティ」という概念は、発達心理学者のE.H.エ の企業に入って活躍したい!」と感じさせる存在がなかなか見当 リクソンが提唱しましたが、CIプロジェクトの有無にかかわらず、 たらないこと自体が大きな問題だと思います。 個人であれ組織であれ、アイデンティティとは普遍的なもので、 中西:よく分かります。PAOSでCI戦略を立案するとき、ど 常に現在進行形の問題だと考えます。 うすればこの企業が社会から期待を持たれるか、憧れを持た 中西:その通りです。ただ、多くの方々が誤解していると思 れる企業になるにはどうすべきか、そして尊敬に値する企業 うのですが、表現と表象を兼ね備えることでアイデンティ になるにはどうすればいいかを検討していきます。 ティが構築されるというのがCIの基本的な考え方です。  これが情報化社会型アイデンティティ・デザインの基本で  分かりやすく言えば、表現は目に見えるロゴ、表象は見え す。これらの課題を解決していくため、現未来・近未来・遠 ない部分、 つまり企業理念や行動指針です。 表現は表象をベー 未来というような形で発展型の事業プランを策定していくわ スに成り立っていることが重要なのです。 けです。ただ、現状を見ると、そういうものの見方や考え方 ――最近は、CIという言葉さえ知らない世代も増えています。で に同調する経営者は少なくなりました。コスト発想はあって すから、かえってCI再興のチャンスだと思いますが…。 も、アイデンティティ・デザインへの投資発想がなくなって 中西:そうですね。実は最近、CIの相談が増えています。 しまったのが現状ではないでしょうか。 すべてはお引き受けできないので、厳選していますが。  こういう状況では、 「日本企業全体の底上げを」というの ――うらやましい限りです(笑) 。 はなかなか難しいので、象徴事例になり得るスター企業やモ 中西:これはかねてから提唱していることですが、今後、企 デル企業を輩出する方が近道でしょう。 CIプロジェクト開始:1977年 経営危機に瀕していた老舗百貨店の松屋に対し、PAOS は都市型の洗練されたイメージの徹底と経営指針・企 業体質改善策等を提案。MATSUYA GINZAの新ロゴ の下、集客第一主義と銀座の街の再興を目標に掲げ、 百貨店ビジネスの新たな可能性を導き出した。 CIプロジェクト開始:1991年 「Do Communication」と「Communication over the Mobile Network」という方針 を策定した結果、DoCoMoブランドが誕 生。独自性と親しみやすさを兼ね備えた 同ブランドは、瞬く間に著名になった。 2012 No.9 The lnvention

https://www.pdf-archive.com/2012/08/31/01/

31/08/2012 www.pdf-archive.com

SpecialInterview2011Nov 97%

前にミネベアの貝沼社長とお会いし、 ―― 次世代インプットデバイスを提 川崎:とにかく、 美しいこと。 それから、 ――先生の場合、それは社会が許して ――アイデアスケッチのポイントは? 案した時のミネベアの反応は? 清潔であること。実は、 従来のキーボー くれないでしょう。デザインには、現 川崎:表側はアクリル板に光の文字が 川崎:皆さん、最初は驚きというより ドというのは雑菌だらけなんです。 浮かび上がるというシンプルなモノで も、啞然としていましたね。 「キーボー  また、医療現場では、血液が付着し す。実はむしろ、裏側のデザインに凝 ドなのにキーがないんですか!?」と。 てしまったキーボードは、血液感染を になります。ですから「清潔性」は非 製品開発やデザインとは、時間をかけ 側面もあります。 ですから、 モノの 「カッ りました。ブルーのカバーを逆にする ――COOL LEAFのデザインコンセプ 防ぐため、廃棄しなければなりません。 常に重要なコンセプトでした。 ればいいというものではありません。 コ良さ」 「ステキ」を具現化すること と角度を変えることができるのです。 トとその背景についてお伺いします。 COOL LEAFは拭き取ることできれい  現在、大阪大学医学部附属病院と同 ―― 提案する側としては、そのよう も捨て難い魅力のある仕事ですよね。 大学の看護学部で実際にCOOL LEAF に感じることが多々ありますね。 デザインディレクター/大阪大学大学院工学研究科・医学系研究科教授/名古屋市立大学名誉教授/多摩 美術大学客員教授/金沢工業大学客員教授/博士(医学) を導入し、試験していますが、今のと  私は、コーポレート・アイデンティ ◆略歴 1949年、福井県福井市に生まれる 1972年、金沢美術工芸大学美術工芸学部卒業 1972 ∼ 1979年、東芝に所属、オーディオブランドAurexに従事 1979年、フリーランスとなり、東京で川崎和男デザイン室主宰 1996 ∼ 2006年、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授 2001 ∼ 2003年、 「グッドデザイン賞」総合審査委員長 2006年より、大阪大学大学院 工学研究科 教授 ころ全く問題は起きていません。 ティー(以下、CI)の戦略立案や、ブ ―― 塩田氏の依頼から製品開発まで ランドロゴのデザインを手掛けていま のスケジュール感はいかがでしたか? すが、 その多くは、 最初のインスピレー 川崎:私は「遅いな」と感じていました。 ションで基本構想ができるものです。 あ ぜん 川崎 和男  ですから、依頼テーマ・内容にもより ◆主な著書: 『プラトンのオルゴール』 アスキー刊 (1997年) 『 、デザイナーは喧嘩師であれ』 アスキー刊 (1999 年) 、 『ユニバーサルデザインハンドブック』丸善刊(2003年) 、 『デザインは言語道断!』ア スキー刊(2004年) 、 『倉俣史朗のデザイン』ミネルヴァ書房刊(2011年) 情があったことは理解していますが、 ますが、初回の提案までにそれほど時 ◆主な受賞歴:毎日デザイン賞、国井喜太郎産業工芸賞、BIO賞、ICSID特別賞、SILMOグランプリ他多 数。ニューヨーク近代美術館や金沢21世紀美術館をはじめ、世界の主要美術館に同氏の作 品が永久収蔵・展示されている。 株式会社クイントセンス 代表取締役社長/テクノロジーブランディング研究会代表 1990年、CIコンサルティングのPAOS[現:㈱中西元男事務所]に戦略プランナーとして参画し、NTT ドコモ、ぴあ、神奈川県、栄光、京急百貨店他のCI、ブランド戦略および多くの研究型プロジェクトに従 事。1995年、クイントセンスを設立。アスプローバ、ソニー損害保険、ヤマハ半導体事業部、オンワード 樫山、東レ、日清製粉グループ本社、金沢工業大学、三井住友建設他のCI、各種ブランド提案およびコン サルティングを手掛ける。2008年より研究会を主宰し、 「テクノロジーブランディング」という考えを発表。 2010年には『技術を魅せる化するテクノロジーブランディング』 (技術評論社刊)を監修。モノづくり企 業におけるCI再興を意図し、理念の提唱や講演・執筆、コンサルティング活動を展開している。 ※ 『Newsweek日本版』の「世界が尊敬する日本人100人」で、2004、2009年に選出。2007年より、デザイ ンによる世界平和構築を目指す「Peace-Keeping Design」プロジェクトを提唱。サラ・ペイリン氏(第 11代アラスカ州知事)の眼鏡「Kawasaki MP-704」が世界的な話題となる。2009年、 シカゴ、 ニューヨー ク、ワシントンD.C.で、2011年には北京で 「JAPANESE DESIGNS」 について講演を行う。 The lnvention 2011 No.11 状を変革する問題解決手法としての役 Design Director Prof., Ph.D.

https://www.pdf-archive.com/2011/11/29/specialinterview2011nov/

29/11/2011 www.pdf-archive.com

美の発明02-内田繁氏 95%

The Opinions 02 Shigeru Uchida ・提言シリーズ第2回 「デザインは美しいという名の発明だ」 ――― 日本の風土・文化・デザイン 日々の暮らしと幸せのために ――― インテリアデザイナー・内田繁氏は、 1960年代の終わりから今日までい つの時代も先頭に立ち、「幸せとは 何か、デザインはどうあるべきか」 という問題提起を投げかけてきた。 その人間への深い洞察に導かれた 数々の仕事は世界中で称賛されてい る。今回は日本文化論を基軸に、デ ザインの本質や普遍性、そして日本 民族固有の美意識による日常性の回 復などについて、佐藤好彦氏がイン タビューした。 デザインは、人間の幸せのためにある 幸せのかたち ――若いデザイナーたちに伝えたいこと ――本シリーズ第2回は、文化論的な視点から内田繁先生に「デ ザイン」について教えていただきたいと考えています。 内田:私は桑沢デザイン研究所を経て、1970年に独立し、 住宅やオフィス、商業空間等のさまざまなデザイン活動を 行ってきましたが、1968年の社会的パラダイム・シフトは、 デザインを語るうえで欠かせないでしょう。  それ以前は、科学的・工業的認識が社会を形成し、人間は 機械の部品のようにその仕組みの中にはめ込まれていまし た。68年以降、それが情報化社会へと急速に移行していき  しかし、その違いを感じることは、心がときめくきっかけ ました。私はインテリアデザイナーとして、個人のための社 にもなり、多様性を理解し、受け入れることが重要なのです。 会をつくるべきだと考え、今日まで実践してきました。  私は現在、STRAMDの講師も務めていますが、 「デザイ  デザインとは、人間と社会を結び付ける役割を担い、社会 ンが人間の幸せのためにあるなら、幸せとは何か?」という を形成する重要な立場にあるのです。そして、勘違いされて ことで、学生たちと幸せの構造を明らかにしてみました。 いる方もいらっしゃいますが、色や形を美しく整えることだ ――若いデザイナーにどのような指導をされていますか? けがデザイナーの仕事ではありません。人間の暮らし全般を 内田:日本古来の教育思想である「守破離」 。これを実践し 考えるのがデザイナーの領域だと考えています。 ています。守破離は、いわゆる徒弟制度、職人の職業教育で  人間、社会、自然の3要素を包括しながら人間の暮らしを すが、デザインの世界にもよく当てはまるのです。 豊かにし、幸せをつくり出していくのがデザインなのです。   「守」 :お手本を守り、完全にマスターする。 「破」 :手本に ――しかし、国や地域、民族によっても価値観が異なりますから、 基づき自分なりの創意工夫をして確固たる技法やスキルを身 「幸せ」といっても一概にはいえないと思います。 しゅ は り につける。 「離」 :それをさらに究める。 内田:もちろん、日本と外国の価値観は大きく異なり、それ  とにかく、学生はひたすら学ぶこと。 「学ぶ」という言葉 ぞれに真実があって、幸せの感じ方もさまざまです。 の語源は「真似ぶ」です。まずは徹底的に真似ることで本質 内田 繁 略歴 インテリアデザイナー 株式会社内田デザイン研究所 代表 日本を代表するデザイナーとして国際的評価を受けるなか、世界各国での講 演、国際コンペティションの審査、ミラノ、ニューヨーク、ソウル等での展 覧会、世界のデザイナーが参加するデザイン企画のディレクション等、常に その活動が新しい時代の潮流を刺激し続けている。メトロポリタン美術館 (NY) 、モントリオール美術館等に永久コレクション多数。 代表作:山本耀司のブティック、神戸ファッション美術館、ル・ベイン、チャ ンフン・アート・パーク、茶室「受庵・想庵・行庵」、コトブキのパブリッ クファニチャー、六本木ヒルズのストリート・ファニチャー、ホテル イル・ パラッツォ、門司港ホテル、京都ホテル・ロビー、オリエンタルホテル広島、 ザ・ゲートホテル雷門 ほか The lnvention 2013 No.1 主な受賞歴:1987年:毎日デザイン賞、 1990年BEST STORE OF THE YEAR 特別賞/商環境デザイン賞'90大賞、1993年:第1回桑沢賞、1998年:日本 文化デザイン会議会員賞、2000年:平成11年度芸術選奨文部大臣賞、2007年: 平成19年度春の紫綬褒章 代表著書:『住まいのインテリア』(新潮社)、『椅子の時代』(光文社) 、 『都 市を触発する建築 ホテル イル・パラッツォ』(六耀社)、『日本のインテリ ア全4巻』(六耀社)、 『プライバシーの境界線』(住まいの図書館出版局) 、 『イ ンテリアと日本人』 (晶文社)、 『家具の本』 (晶文社)、 『茶室とインテリア』 (工 作舎)、『普通のデザイン』(工作舎)、『デザインスケープ』(工作舎) 、 『戦後 日本デザイン史』(みすず書房)ほか The Opinions 02 Shigeru Uchida 「デザインは美しいという名の発明だ」 住宅「古川邸」(1991年) 撮影:Nacasa &

https://www.pdf-archive.com/2012/12/26/02/

26/12/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2011Nov 86%

18 The lnvention 2011 No.11 2011 No.11 The lnvention 19

https://www.pdf-archive.com/2011/11/29/2011nov/

29/11/2011 www.pdf-archive.com

連載原稿2011Dec 86%

26 The lnvention 2011 No.12 2011 No.12 The lnvention 27

https://www.pdf-archive.com/2011/11/29/2011dec/

29/11/2011 www.pdf-archive.com

連載原稿2012Feb 86%

16 The lnvention 2012 No.2 2012 No.2 The lnvention 17

https://www.pdf-archive.com/2012/01/26/2012feb/

26/01/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012Mar 86%

18 The lnvention 2012 No.3 2012 No.3 The lnvention 19

https://www.pdf-archive.com/2012/02/28/2012mar/

28/02/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012Apr 86%

16 The lnvention 2012 No.4 2012 No.4 The lnvention 17

https://www.pdf-archive.com/2012/03/28/2012apr/

28/03/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012May 86%

14 The lnvention 2012 No.5 2012 No.5 The lnvention 15

https://www.pdf-archive.com/2012/04/26/2012may/

26/04/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012June 86%

18 The lnvention 2012 No.6 2012 No.6 The lnvention 19

https://www.pdf-archive.com/2012/05/25/2012june/

25/05/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012July 86%

20 The lnvention 2012 No.7 2012 No.7 The lnvention 21

https://www.pdf-archive.com/2012/06/29/2012july/

29/06/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2012Aug 86%

18 The lnvention 2012 No.8 2012 No.8 The lnvention 19

https://www.pdf-archive.com/2012/07/26/2012aug/

26/07/2012 www.pdf-archive.com

01企業美の諸相2012sep 86%

14 The lnvention 2012 No.9 2012 No.9 The lnvention 15

https://www.pdf-archive.com/2012/08/26/01-2012sep/

26/08/2012 www.pdf-archive.com

企業美の諸相05-2013Jan 86%

12 The lnvention 2013 No.1 2013 No.1 The lnvention 13

https://www.pdf-archive.com/2012/12/26/05-2013jan/

26/12/2012 www.pdf-archive.com

02企業美の諸相2012oct 86%

  30 The lnvention 2012 No.10 2012 No.10 The lnvention 31

https://www.pdf-archive.com/2012/09/26/02-2012oct/

26/09/2012 www.pdf-archive.com

企業美の諸相03-2012Nov 86%

34 The lnvention 2012 No.11 2012 No.11 The lnvention 35

https://www.pdf-archive.com/2012/10/27/03-2012nov/

27/10/2012 www.pdf-archive.com

企業美の諸相04-2012Dec 86%

28 The lnvention 2012 No.12 2012 No.12 The lnvention 29

https://www.pdf-archive.com/2012/11/26/04-2012dec/

26/11/2012 www.pdf-archive.com

連載原稿2011Oct 68%

20 The lnvention 2011 No.10

https://www.pdf-archive.com/2011/12/22/2011oct/

22/12/2011 www.pdf-archive.com

連載原稿2011Sep 68%

26 The lnvention 2011 No.9

https://www.pdf-archive.com/2011/11/29/2011sep/

29/11/2011 www.pdf-archive.com

連載原稿2012Jan 68%

28 The lnvention 2012 No.1

https://www.pdf-archive.com/2011/12/22/2012jan/

22/12/2011 www.pdf-archive.com